ジャガイモ

 
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● ジャガイモ Solanum tuberosum ●



歴史
およそ1万年前にペルー、ボリビアのアンデスの民はジャガイモ類を食べていたようです。このことは紀元前8000年と推定されるチルカ渓谷の洞くつからジャガイモのでん粉と思われるものが発見されたことからわかります。

ジャガイモはもともと自生していた野生種でしたが、南米の先住民族が紀元前2〜4,000年前にソラヌム・ステノトヌムと言う近縁種を選んで植えたのが人類のジャガイモ作りの始まりとされています。インカ帝国時代、ジャガイモはトウモロコシと並んで重要な作物となり、リャーマの干し肉とともにインカの大切な栄養源になりました。

インカを侵略したスペイン人によって1550年に本国に伝えられ、その後300年の間にイタリア、ベルギー、ドイツ、フランスなどヨーロッパ大陸諸国で栽培が普及しました。主食として利用されているジャガイモが日本に伝わったのは1603年のことです。

当初は鑑賞用や飼料としてわずかに作られていたのですが、17世紀中ごろから飢饉の際の救荒作物として認められました。以来、食品として本格的に栽培され始めて現在に至っています。

ジャガイモのすばらいいところ
ジャガイモの栄養の大部分がデンプンです。このほかビタミンCが100g中15mg、カルシウム、ナトリウム、リン、カリウム、鉄などを含有しています。特に皮の部分にビタミンが豊富で、ジャガイモは皮ごと食べる方が体によいといわれています。また、ジャガイモはアルカリ性食品であることから、体内の酸化を予防してくれるともいえます。肉や油っこい料理の付け合せにジャガイモというのは理にかなったことなのです。

ジャガイモのデンプンは熱によって糊化しますが、これはビタミンCを包んで保護する作用があり、ビタミンCの流出を防ぐ働きをします。にんにくのようにすぐに効果が現れるものではありませんが、常食したい滋養食品であると言えます。デンプンをたくさん摂ると太るというイメージがありますが、じゃがいものでんぷんは消化酵素の作用を受けにくく、体内に吸収されにくいため、気にすることはありません。ジャガイモは胃潰瘍、十二指腸潰瘍、下痢、高血圧、乳児の消化不良などによいといわれています。



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