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■概要
24歳〜44歳の男性9人にマカの錠剤を4ヶ月間経口投与し、精子への影響を測定した結果をご報告いたします。
(Cayetano Heredia大学
科学哲学学部生理科学学科
同高地研究所調べ) |
●実験内容
9人の男性がマカの錠剤(1日に1500mgまたは3000 mg)を4ヶ月間飲んだ。WHO(世界保健機関)のガイドラインに沿って精子の分析を行った。黄体形成ホルモン (LH), 卵胞刺激ホルモン (FSH), プロラクチン (PRL), テストステロン (T), エストラジオール (E2) が実験の前と後で測定された。 |
●マカ
マカ・ヘラティニサーダのタブレットが(500 mgのマカを含む)使用された。 |
●被験者と実験内容
被験者:24-44歳の9人の健康な男性で、実験前3ヶ月間は医者の治療を全く受けていない人。6人は既婚者、3人は未婚者。精液のサンプルは、3日間セックスをしていない後のマスターベーションによって採取された。そして血液のサンプルは実験の8-9時間前と後に採取された。6人の被験者はマカを一日に1500 mg、3人の被験者は一日に3000 mgを4日間飲んだ。 |
●精液分析
WHOのマニュアルに従って、射精量、精液の濃度、精子の運動量、精子の形態、精子の密度が測定された。精子はマニュアルに書いてあるとおり、“a” (動きが素早い)、“b” (動きが遅い)、“c” (動きが不活発)、“d” (動きがない) に分別された。 |
●ホルモン測定
LH, FSH, PRLは免疫放射線測定法 (IRMA)により測定した。TとE2は放射性免疫測定法により、市販のキット(Diagnostic Product社、カリフォルニア)を使って測定した。 |
●統計分析
データが適切である場合、それは平均値±SEMで表された。Student’s t-テストを使用して統計分析が行われた。P<0.05の時、その違いは顕著であると考慮された。 |
精液分析のデータは表1に示してあるとおりである。精液の量、精子の総数、運動性精子の総数、精子の運動量 (評価 a+b)は、マカを飲んだ後で著しく増加した。(P<0.05)精子の運動度も増加したが、統計上顕著には現れていない。摂取されたマカの量は二通りあるが(1,500mg、3,000mg)結果には両者の間に大きな変化は見られなかった。 |
表1 マカを飲む前と飲んで4ヶ月後の精液の変化 (抜粋)
| 精液の変化 |
マカを飲む前
(n=9) |
マカを飲んだ後
(n=9) |
P value |
| 量(mL) |
2.23±0.28 |
2.91±0.28 |
<0.05 |
| PH |
7.47±0.09 |
7.44±0.07 |
大きな変化は見られず |
| 精子の数(合計)(106/mL) |
140.95±31.05 |
259.29±68.17 |
<0.05 |
| 運動性の精子の総数(106/mL) |
87.72±19.87 |
183.16±47.84 |
<0.05 |
| 精子の運動量 評価a(%) |
29.00±5.44 |
33.65±3.05 |
大きな変化は見られず |
| 精子の運動量 評価a+b(%) |
62.11±3.64 |
71.02±2.86 |
<0.05 |
表2 マカを飲む前と飲んで4ヶ月後のホルモンレベル
| ホルモン |
マカを飲む前
(n=9) |
マカを飲んだ後
(n=9) |
P value |
| FSH (mIU/mL) |
4.30±1.00 |
3.51±0.83 |
大きな変化は見られず |
| LH (mIU/mL) |
6.05±0.69 |
4.76±0.68 |
大きな変化は見られず |
| PRL (ng/mL) |
14.41±2.74 |
13.00±1.51 |
大きな変化は見られず |
| T (ng/mL) |
6.53±0.81 |
5.34±0.38 |
大きな変化は見られず |
| E2 (pg/mL) |
32.63±4.46 |
41.53±6.52 |
大きな変化は見られず |
精液量は、精嚢 (60%)、前立腺(30%)、精巣上体(10%)の働きによって決まるが、これらすべての腺は精子の運動量と同様にアンドロゲンによって左右される。マカを摂取する事によって、精液量と精子の運動量の両方を増加させることがわかったが、マカを使った実験の中で、血清テストステロンレベルの増加をみることはできなかった。このことから、生物学的利用能(バイオアベイラブル)なテストステロンか、テストステロン受容体のいずれかの結束が増加したのではないかと推測できる。
もう1つの可能性として、マカはアンドロゲンのメカニズムとは関わりなく作用するのではないかということがあげられる。このことはオスのラットにおいて、アンドロゲンの作用が及ぶ精嚢の重量が、マカを摂取しても影響を受けないという事実により裏付けされる。この実験では、マカを与えたことによって卵胞刺激ホルモンのレベルに影響することなく、精子の総数が増加したことがわかった。マカは卵胞刺激ホルモンに対するセルトリ細胞の反応をよくする可能性がある。女性がマカを二週間飲んだことによって、優性卵胞のサイズがより大きくなったという実験結果も我々は証明しているが(未発表データ)、このことからマカが卵胞刺激ホルモンへの反応を向上させるのではないかと考えられる。 |
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