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黒色マカの生物学的活動のマーカーとしてのバイオ試験 |
| 著者: カイェタノ・エレデア大学、科学・哲学部
グスタボ・F.・ゴンサレス・レンヒフォ
ヴァネサ・バスケス・アペステギ |
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マカ(Lepidium meyenii
)は、アンデス中部山脈で千年前から知られている植物(Brassicacaea科)で、その詳細は17世紀にスペイン人によって初めて報告されている。その中では、この植物はペルー中部アンデス山脈のチンチャイコチャ高原のみに見られると報告されている(Cobo,
1653年 )。
イエズス会に所属するスペイン人ベルナベ・コボは、“新大陸の歴史”と題した著作で「マカは他の植物が育たない極めて厳しい条件下に育ち、地域の住民はそれを栄養源や肥料として用いている。」と書いている(Cobo,
1653年)。 |
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その後、マカについて触れた文献があるが、その何れもが中部アンデス地帯、特にオンドレス、二ナカカ、カルワマヨ等海抜四千メートル以上の地区(Valerio
& Gonzales, 2005年を参照)をその自生場所として報告している。
マカの適正な品質検査を行うための参考パターンとして試みに用いられた中で、ベンシルグルコシノレートその他の様々な化学的マーカー(Li
& col, 2001年 , Dini & col, 2002年 )として研究されてきた。ごく最近ではマカミド
(Mc Cullom & col, 2005年) がある。これらの化学的マーカーを使用することによって、一般に販売されているマカの含有する成分に同じ分量でも品質に著しい差がある事が確認された。ごく最近、ゴンサレスとコール(2006年、印刷中)はマカの化学的マーカーとして同量のグルコシノレートを使い、異なった二つのロットにおいて実験したが、結果として生物学上異なった答えが得た。つまり、同じ0.1mgのグルコシノレートを含有する二つの異なったロットのマカをラット・グループに与えると、この二つのロットのどちらにも同じ量のグルコシノレートが含まれているにも関わらず、二つのグループ間において生物学的な差が見られるたのである。 このことは、マカを化学的マーカーによって管理しても必ずしも生物学的に同様の反応が得られるわけではないことを示している。
従って、マカの活動を生態上で正しく評価できる簡単で早い生物学的方法を開発することが必要だとゴンザレスは考える。以下が新しい方法である
● 材料と方法
| ■動物
生後四ヶ月のホルツマン種のラットを使用した。これらのラットを、ランダムな形でコントロール(媒体)グループ(対照群)と手当てグループの二つに分け、コントロール・グループは媒体(水)だけを与えた。
■デザイン
デザインは試験的なもので、媒体(水のみ)を与えるコントロール・グループと、商店から買ってきたものや実験室で調合(参照)したもの等さまざまな形で準備されたマカを与えるグループの二つに分け比較した。また、同様の手順で各生産地ごと(パスコ県ニナカカ地域、フニン県カルワマヨ地域、チュパカ地域、ヤナコチャ地域等)に採れたマカの効果に関しての評価も行なわれた。
それぞれの実験において、動物の体重1Kg. に当り1グラムの乾燥マカを与えた。これは精巣上体において精子の数が増えることが証明されている分量である(Gonzales
& col, 2004年、Chung & col, 2005年)。
■実験プロトコール
バイオ実験として使用するための最適時間を評価するために、黒色マカの胚軸を動物の体重1Kg当り2グラムを1日・3日・5日の3パターンの期間与えた。
■評価のためのパラメーター
マカの生態上の作用が生化学マーカーとして役立つ生物学的評価のパラメーターは、下記の通りである。
1. 日々の精子の生産 (PDE)
2. 精巣上体における精子の算定
3. 各輸精管における精子の算定
■統計的解析
夫々のデーターはパソコン用のSTATA統計パッケージ(バージョン8.0)(Stata Corporation,
702, University Drive East, Collage Station, TX. USA)を使って解析した。
各データーは平均値±スタンダード・エラー(ES)として表した。 値の均質性はバルトレット試験を用いて分析を行った。値が均質であれば、グループ間の差はANOVA分析によって試験を行い、ANOVAにおけるFの値が著しく大きい場合には、一対の平均値間の差はSheffe試験によって計算する。
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● 討議事項
このバイオ試験を評価に付したところ、それによって(赤、黄、黒)それぞれの品種のマカの生物学的活動を示すことが出来た。
その結果、黒色マカにおいてより良い活動が証明され、黄色マカの場合には活動がより低いことが判明し、赤色マカは効果が無いことが示された。粉末状又はミール状になったマカでは、マカの色を識別することが出来ないので、このバイオ試験はこれらを識別するための最上の手段であると言えよう。
“前述したマカには幾つもの色のものがあり、(Tello & col, 1992年)
黄色のものが最も多く使われている。(Valerio & Gonzales,
2005年 )なお、黒色、黄色、赤色の品種が研究の対象となっている。(Yllescas,
1994年, Gonzales C. & col. 2006年)。
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また、それぞれの品種の異なった地域のマカを分析すると、その生産地によって生物学的な差が見られた。例えば、同じ黒色マカでもニナカカ地区のものがカルワマヨ(中間の値)のものに比べて、より良い生物学的効果を示し、チュパカ産の値はそれよりも低い。バイオ試験によって収穫物の品質を評価することが出来、さらに簡単な試験によって生物学的活動を確認し、栽培と収穫の段階で補正措置を採ることが出来る。
最後に、一般に売られているもの、特に国内各地の市場で売られているものを対象にしても評価を行ったが、購入した粉末状のマカは生物学的活動を示さなかったため、薬局を含め商店で売られている錠剤、又はカプセルに入っているものを対象とした評価は行われなかった。
一般消費者には、自分達が使用しているものが実際に求めている内容のものであるか否かを確認する必要があるので、一般に売られているマカ製品に対し、当局が品質検査のための規制を設けることが必要である。
この調査では、精子の算定におけるマカの葉の液状エキスの効果も初めて実験することが出来たが、この場合にも、輸精管における精子の数の増加によって、改めて黒色マカの効果が実証された。
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現時点では、マカの葉に関する実験ではペンタンを使って得た油性エキスがあるのみである。このエキスは、葉性毒素、シアン性殺菌効果と対テルミット殺虫効果を示している。(Telez
y col, 2002年)。
要するに、水性マカを三日間飲用薬として投薬し、精巣上体における精子を算定する作業を含む各種実験で再現可能な実験法であり、国内消費及び輸出用のマカの品質検査の場でも利用できる精度の高い、具体性のある実験法が確立できたという事になる。
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